新人先生@赴任地:マラウイ→ベトナム→ウズベキスタン

青年海外協力隊(マラウイ)・日本語パートナーズ(ベトナム)・青年海外協力隊(短期ウズベキスタン)の体験をつづる石川里佳子のブログ

寄付のあり方を考える

先週、先々週と私の配属先の学校に2つの寄付の品が届いた。

一つ目は木の苗木。二つ目は教科書や本。

 

それぞれセレモニーが行われた。

全校生徒と職員が集合。授業時間中に。

 

そう。授業時間中に。

しかも、突発的に。

(↑予定されていた感じはなかった。知らなかっただけかもしれないけど。)

 

寄付をしてもらった側として、相手に感謝の意を示すために、

セレモニーをするのはわかる。

 

でも、授業時間は?削ってもいいの?全校生徒分。

 

日本なら、何かで授業時間が他の予定に変わっても、

補習なり授業の交換なりで授業時間を補ってた(と思う)。

 

そんな気の利いたシステムは…ない。

 

学ぶ権利の侵害では?と思ったり。

 

 

さらに、本の寄付の一コマ。

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セレモニー中に生徒に配布し始めた。

明らかに全校生徒分の本はないのに。

 

それ、不公平じゃない?

 

配られなかった本はどこかでちゃんと管理されるの?

誰が管理するの?

 

寄付していただいた方には非常に失礼な感情かもしれない。

 

でも、今回の寄付で気づいた。

寄付で大切なのは、

"物を寄付すること・いただくこと"ではない。

 

その物のマネージメントまでを支援すること、

その物を活用してくれる人を確保すること・育てること、

公平に支援するということ

が大切なのではないか。

 

 

寄付をしたい!!という気持ち・厚意は、素直に素敵だと思います。

ただ寄付をする側は、

それが本当に役立てられるか・マネージメントされるか

まで視野に入れて寄付をしないと、やや無責任になる可能性もあるかもしれません。

 

 

ここまで、かなり偉そうな感じになってしまいましたが、

こういうソフトな部分の支援をするために私(を含む協力隊)がいるんですよね。

自分にもっと力量があれば、こういう寄付の活用もできるのに…!!

非常に悔しい。私も一職員として、自分の意見を言って行動起こすくらいにならなければ!!

 

 

そして、私がかつて、ガールスカウトでやっていたピースパック活動

(難民の子どもたちに文房具や生活用品を送るプロジェクト)は、

当時、同年代の子供たちの役に立ちたい…!!という思いでやっていたけれど、

そこで不満や不公平を生まなかったか、とやや不安な気持ちにも。

 

 

寄付する側こそ、学ぶことが必要ですね。

 

 

学生のときは授業時間が潰れるの喜んでたけども、

先生の立場に立ってみると、全然真逆のこと思うんだなぁ。

いや、授業時間がちょっとでも減ることに敏感になるくらい、

まだまだ自分の授業に余裕がない証拠なのかもw

 

 

だいぶ稚拙な文章になりましたが、素直な気持ちを書いてみました。

これも、現場にいるから感じられること。ありがたいことです。

さっ!これを機に学ぶぞー!!!成長するぞー!!!役に立つぞー!!!

 

<おまけ1>学校に貼ってるニュースレターの1月号と2月号

1月号はお正月特集、2月号は節分&バレンタインデー特集になっております!

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<おまけ2>雨季のマンゴチ。滝のような雨!!我が家から撮影。

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(写真じゃわかりずらいかなぁ。)