新人先生@赴任地:マラウイ→ベトナム→ウズベキスタン

青年海外協力隊(マラウイ)・日本語パートナーズ(ベトナム)・青年海外協力隊(短期ウズベキスタン)の体験をつづる石川里佳子のブログ

地区の教員研修会Divisional INSETに参加してきました。

4月2日から5日にかけて、地区ごとに開催される教員研修会

Divisional INSETに参加してきました。

 

12月に開催されたNational INSETに参加した先生方が、

この研修会で各地区でトレーナーとして、他の先生方に講義をします。

 

National INSET同様、研修期間中はマラウイの先生方と寝食をともにします。

そのため他の先生方と関わって話を聞くことのできるビックチャンスです。

 

私が参加したのは、任地マンゴチから北へ50kmほど離れたところにある

Lisumbuiセカンダリースクールという会場。大きな学校でした。

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今回のDivisional INSETは、学期休みの急遽短縮により、

2週間ほど前倒しで開催されることに。

 

そのため

・連絡はすべての学校、先生に行き届いたのか、

・会場運営の準備は大丈夫なのか、

・さらにJICAからの資金面での支援が今年度のINSETからなく、

 (マラウイの自助努力による運営を促すため)

 参加される先生方への手当の支給はどうなるのか、

などなど

 

いろいろな不安がありつつも、開催前日の4月1日に会場入り。

会場によっては、全然人がいないというところもありましたが、

この会場にこの日集まったのはトレーナーが中心に20名ほど。

マットレス、蚊帳の貸出し、夕食の支度もスムーズに行われていました。

宿泊は、現在休暇中で家に帰っている生徒の寮。2段ベッドが2つ並んだ部屋です。

(ドアなし、トイレ風呂洗面台共同、電気あり)

サイエンス分野は、女性の先生が少ないため、部屋はけっこう余裕に使えました。

 

夕食時、

会場の校長から「明日になってみんと開催についてはわからんねー」と伺うも、

トレーナーたちは夜な夜なINSET開催についてミーティングがあったようです。

 

 

さて、開催初日。

どうなるかと思われましたが、スタートがやや遅れるもプログラム通りスタート!!

(プログラムも今回の日程に合わせて、作られていました。)

 

参加者も午前中のうちに7割ほど集まったようでした。

 

開会セレモニー後、午後から各教科に別れて、(私は数学に参加)

「Effective Questions」のレクチャー。

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2日目は「Vectors」

 向きの違うベクトルは平行ベクトルか??の問題が再燃

 (逆平行ベクトルらしいです。ということで、平行ベクトルの一部。)

 

3日目は「3 dimensional figure」

 オイラーの多面体定理に感動!!(National INSETに続いて2回目)

 (オイラーの多面体定理についてはこちらを参照)

  

最終日は、各グループのレッスンプランの発表、反省会、閉会セレモニー

と滞り無く、順調に進みました。

 

 

今回のトレーナーの1人が、なんと12月のNational INSETで一緒のグループだったMr.Mkandawire!!

トレーナーとして活躍されている姿に、私もやる気をもらいました。

 

 

どのトピックでも、

"授業でのアクティビティをどんなものにするのか"

に重きが置かれていました。

グループに別れてアクティビティを考える、発表するということが何回かあり、

私もメンバーのひとりとしてグループに加わり、話し合いました。

 

(写真は休憩時に他のグループの話しあう様子を撮影。木陰で話し合う皆さん。) 

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National INSETのときよりは、

自分自身グループ活動にちょっと入っていけるようになった(と思う)!

そして、私がグループを代表して発表する場面も(汗)

(生徒の前ではもう大丈夫だけど、先生方の前で発表するのは…緊張したよう。

英語もっと勉強するぞ!)

 

1つ意見があるとすれば、

「なんでマラウイの先生方は教科書にそんなにこだわるのか」ということ。

ベクトルや立体図形のアクティビティを考えてみよう!っていうグループ活動で、

教科書をよーっく読んで、それに忠実に従う先生方。

うーん、知識の正しい伝達も重要なんだけど、

生徒が、わかる!できる!面白い!

と思える要素のあるアクティビティにすることも大事なんじゃないかなぁ。

 

その点、日本の先生って発想が豊かですよね。豊か過ぎる時もあるけど。

授業案・指導案も探せばいろいろあるし。

 

今のマラウイの生徒に合う授業はどういう授業なのか。まだまだ研究が必要です!!

 

 

さて、プログラム以外の時間では、

ごはんやおやつを食べつつ、他の先生とおしゃべり。

・グレワンクール(マラウイの伝統的なダンス)は見たこと有る?他の伝統的なダンスは?

・兄が日本に行って、日本人と結婚したんだよー。

・数年前に日本人ボランティアの◯◯って人と仲良かったんだ!

 連絡取りたいんだけど知ってる?

・私の息子がマンゴチセカンダリースクール(私の教えてる学校)の生徒なんだ!

(ええっ!!私責任重大やないの!!!)

・シマ(マラウイの主食)よりも、実はお米が好きなのよー。

 お金があったら、もっとお米を食べるわねー(←えっ!そうなの?!)

…などなど、覚えてないこともいろいろありますが、

マラウイの先生方とちょっとずついろんな会話ができるようになりました。

 

 

朝ごはんの配給前の様子も撮影。

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手前の桶がポリッジ(おかゆ)、奥のバケツ紅茶。

 

さらに食パンも配られます。

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また停電で真っ暗な中、星を見ながら夕食食べたことも。なかなかいい体験でした。

(それにしても、 マラウイアンは暗闇の中でも目がいい気がする。)

 

この研修期間中は、暑い日が続きましたが、どの日も満点の星でした。

いい会場だったなぁ。

 

今回は、研修内容・関係づくりともに充実した研修会でした!!

私ももっともっと学んで、生徒・先生方の役に立たないと!!頑張るぞー!!