新人先生@赴任地:マラウイ→ベトナム→ウズベキスタン

青年海外協力隊(マラウイ)・日本語パートナーズ(ベトナム)・青年海外協力隊(短期ウズベキスタン)の体験をつづる石川里佳子のブログ

近隣の学校を訪問してます!

理数科教師としてマラウイで活動する私ですが、

配属先の学校で授業をするだけでなく、

マンゴチ学区内の学校を訪問しています。

配属校だけでなく、学区内の理数科教育の向上も図るためです。

 

今年2月から学期期間中に少しずつ訪問して回っていました。

今回は各学校とそこでどんなことをしたか紹介したいと思います。

 

Nansenga CDSS(2月8日訪問)

(CDSS=community day secondary school。

私の配属されているマンゴチSSに比べて、政府からの補助金が少なかったり、

学校の設備、教員の数が整ってなかったりします。)

 

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電気はありません。(けっこう電気のない学校は多い。)

なので、こんなふうに教室の採光を工夫して、光を取り入れています。

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制服が赤いのもなかなかかわいかった!(男子は嫌な子もいるのかなー)

 

理数科の先生を顔を合わせ、挨拶。

教室にいる生徒に挨拶&自己紹介。

学校の現状を聞いたり、次回の研修会の案内をしたり。

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黒板がきれいなことに感動。

ほとんど学校の黒板は木に塗料塗っただけた(たぶん)なので、磁石くっつかないし、

でこぼこしてたり、イタズラっこが尖ったもので消せない落書きがしてあったりするんですが、

ここは滑らかで、すごく書きやすかったです(笑)

 

 

Ntonda CDSS(3月1日に訪問)

…しかし、お昼前に到着したら、もうこの日の授業は終わってて、

生徒も先生もいず…。(金曜日はイスラム教の人はお休みのため時数が短縮されているところも多い)

 

だいたい学校の近くには教員住宅があるので、

学校見せて!とお休みのところ教頭先生にお願い(笑)

快く引き受けてくれるところが、マラウイアンの優しさです。

4学年で100名ほどの小さな学校でした。

スタッフルームもこじんまり。

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チャイムはこれ。(マラウイのチャイム好き。学校ごとに違う鉄材だから。)

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今度はリベンジ!ということで、5月17日に再訪問。

授業が終わる直前に到着し、授業は見られなかったものの、

先生方や生徒たちとは顔を合わすことができました!

物理化学を教えている先生が、理科の実験器具を他の学校から借りて教えていました!

(各学校に実験器具があまりないところも多く、

器具のある学校のものをシェアすることを勧めています。)

手間がかかることなので、億劫になりがちですが、熱意のある先生でなにより!!

今度は授業見せてもらって、勉強させてもらいますー!

 

St.Monica CDSS

こちらの学校は、私の配属校マンゴチSSからも歩いて5分なので、

ちょくちょく訪問しています。女子校です。

ここの校長先生(元マンゴチSSの校長先生)クゼンバさんと教員研修会の打ち合わせをさせてもらったり、

 

4月19日この日は物理化学の授業を見学させてもらったりしました。

Form1の生徒90人に1人で授業するクゼンバさん(しかも実験あり)。すごい。

この日は電球と電池で回路を作って、電流計で測定してみよう!という授業でした。

準備もばっちりで、ああ、こういう授業をどの先生もやってくれれば…!と思う授業でした。

 

M'pondas CDSS

こちらは、先輩隊員のいる学校です。

同僚が実験器具を借りに伺うなど、いろいろお世話になっています。

4月23日の雨風で教室の屋根が一部吹き飛び、雨が入ってきて、

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図書館の本が濡れたり、パソコン・コピー機が壊れたりするなどの被害が。

先日、実際に見て来ましたが、なかなかの被害状況でした…。笑うしかなかったそうです。

濡れた本は、閉じて圧をかけて乾かすとしわしわになりにくいんだよ!

(図書館でバイトしてた時職員の方がそうしてたはず)

くらいしか言えず…。面目ない。

 

Changali CDSS(5月3日訪問)

裏には小高い山、ちょっと歩くと湖が近いという非常にのどかなところにある学校。

生徒数は約170名。先生は11名。

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数学の道具をスタッフルームの壁にかけて、管理していて、

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こうしたらうちの学校の道具もあちこち探しまわらなくて済むよっ!!

と大きなヒントを得ました。

 

挨拶、自己紹介し、授業を見せていただくことに。

生徒と一緒に座って、ベクトルの授業を見学。

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授業後は、コメントを交換。

私の英語力がいまいちのため、聞きたいこと伝えたいことが100%言えないことが歯がゆいところ。

 

校長先生は、学校の先生の数が足りないよう…と漏らしていました。

 

子どもの数が多い分、先生が足りない学校も多い。

たくさんの教員を養成・採用するも、教員の質があまりよろしくないことも。

"良い教育"ってどうすればたくさんの人に提供できるのか、考えさせられます。

 

今後も学校訪問を継続して、教員と連携を取って、マラウイの教育を良くしていきたいなと思います。

 

<おまけ1>

5月3日の学校訪問の帰りのマトーラ(トラックの荷台)

荷物の上から走って追いかけてくる子たちを撮影。

道がまっすぐだからいいものの、このトラック…捕まるところがなくってけっこう怖かった…w

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<おまけ2>

5月4日、先輩隊員のいるMpondas(私の住むマンゴチから約4kmのところ)に

なんとマラウイ大統領が来ました…!!!

Mpondasの偉い人がより高い階級に昇進するセレモニーだったそう。

もう、この日はMpondas大騒ぎ!!(前日も大騒ぎだったらしいw)

全住民が出てきてるんじゃないかってほどの盛況っぷりでした。

私も、ミーハーなので、見に行っちゃいました。国の大統領を実際に見られるとはなぁ。

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