研究授業2013@カブドゥラ中高等学校
9月5,6日に理数科教師隊員同士で授業を評価し合う研究授業を行いました。
昨年に引き続き2年目の参加。(活動期間もあと1年切ったんだなぁ)
授業のある期間はみんな一緒なので、なかなか見ることのできない同じ職種の隊員の授業風景。
それが一度に見ることのできる機会です。
また、自分の授業力を向上させ、人の指導方法を学ぶ絶好の機会でもあります。
今年度の会場は、首都リロングウェから車で約1時間半の
カブドゥラCDSS(コミュニティデイセカンダリースクール)。
さあ、生徒を目の前にしてスタート!!
…といきたいところでしたが、まだ学期休み中ということで、生徒がなかなか来ず。
マラウイではめったにできない4,5人の生徒を前にして授業スタート!
初日は、物理化学と数学
トップバッターは山田隊員。トピックは磁場。
教える本人がすごく楽しそうに授業していたのが印象的でした。
生徒とのやりとりが多く、生徒の意見をしっかり授業に取り入れているのがすごい。
体を張って磁場の動きを生徒と一緒に示したのも良かったです。
お次の桐山隊員は、マラウイに赴任してから初授業!
去年の私を見るようだ…と言いたいところでしたが、
比較しようとした私が失礼なくらい素晴らしい授業でした。感服。
授業の流れが頭にしっかり入っており、流れがスムーズ。
生徒とのやりとりもあって、初授業とは思えませんでした。本当。
そして、数学へ。最初は私が担当。トピックは円周角と中心角。
2年目ということで、後輩隊員にかっこいいところ見せるぜ…!!
と思っていましたが…
今年もいっぱいいっぱいでした(T□T)
語学が…伸びてないよう。
生徒に対する質問や指示がうまく伝わらず。焦る私。
いつも教えている生徒がいかに私の日本語混じりの授業に慣れているのかを実感。
勉強あるのみ…!!!
ノートをとる時間、笑いをとる場面、理解度を測る質問をする回数などが
十分に配慮できず…まだまだです。精進しますっ!
そんな私のあとに授業をしてもらった西山隊員。
円周角と中心角の証明をお願いしました。
図をフリーハンドで描くのがめちゃくちゃ上手い…!!(私も練習しよ)
記号で書いた部分を、1つひとつ必ず図に戻って示す。
これが数学苦手な人にはすごく重要なんですよねぇ。
私も未だに記号から図を追うのが遅っいので、一緒に確認してもらえるのは助かります。
2日目は、生物と物理化学
まずは、近岡隊員の生物。トピックは反射。
言葉1つひとつが丁寧でシンプル。
最初のつかみから、面白そうなことが伝わってきました。
動作も大きくて、生徒が飽きることがない授業でした。
次は、来島隊員の物理科学。磁場の続き。
生徒との信頼関係もしっかり築かれていて、生徒も積極的に発言。
来島隊員、生徒の応えを汲んで、さらにもう一つの質問を投げる。
私、これがまだまだできないんですよねぇ。
ラストは、見島隊員。引き続き磁場。
見島隊員にとっては、帰国前の2年間の集大成を見せるラスト授業でした。
人数を見て教えやすい机の配置。
出だしから、これから学ぶことが普段の生活といかにリンクしているのか、
学ぶことで未来をどう変えていける可能性があるのか等を伝え、
生徒のモチベーションがめっきめき上がっているのが、手に取るように伝わってきました。
フレミング左手の法則を教える際に、
生徒の手に直接、電、磁、力をマジックで描くのが良かった!!
笑いもたくさんあって、こういう授業がしたいなぁと非常に勉強になりました。
両日ともリロングウェのドミに戻ってから、じっくり振り返り。
今回の研究授業は専門家の方にも見に来ていただき、
大変参考になる意見を多くいただきました。
「質問を工夫する」「誤答を分析する」「褒め方を増やす」などなど。
隊員のみなさんからも貴重なフィードバックをもらい、数々の意見を交換できて、
今後にも活きる非常に有意義な時間でした。ありがとうございました。
あと1年、もっともっと良い授業できるように頑張るぞーーーーー!!
<おまけ>
隊員間でよく話題になる、生徒は絵をなかなか上手にノートに描けない…。
ということで検証!
休み時間に生徒に動物の絵を黒板に書いてもらいました。
ヤギ。うん、肉厚でおいしそう。
ロバ。大きい感じは伝わってきますが。
犬。なかなかの絵心です(笑)
絵でしりとりさせてみたらどうなるんでしょうねー。
ザンビアに行ってきました!!
2013年8月20日から26日にかけて、学校の長期休み期間中を利用して
同期隊員と一緒にザンビアに任国外旅行に行って来ました。
首都ルサカに到着!
ザンビアに入ってすぐには、
バウラ(と呼ばれる七輪のようなもの)の形が違うことを発見!
外国人がいることが珍しくないためか、
歩いてても、声をかけられること、中国人と間違われることはあまりありませんでした。
あと、マラウイに比べて、子どもを見る機会が少なかった!!(都市だけ?)
同期隊員と再開!協力隊のいいところは行く国に知り合いがいること。
約1年ぶりの再会。おいしいごはん(お寿司…!!)を食べながら、
お互いの近況を話したり、情報交換したり。
いろいろ教えてもらってありがとうございましたー!
21日はルサカからバスで7時間ほどのところにある
リビングストンに移動。
移動の間も、バスが定刻通りに出発することや、
新聞やドリンクのサービスがあることに、驚きを隠せない私達。
隣国でありながら、こういう場面で垣間見える発展度合い。
(ザンビア隊員によると、都市と観光地は発展してるけど、
地方に行くとマラウイとさほど変わらないよー、とのこと)
リビングストンも、食事がおいしい!!
寿司、魚、チーズ、ベーコン、アイス、サブウェイのサンドイッチなどなどに毎回舌鼓を打ちながら食べさせていただきました。
また、人生初!ワニ肉をいただきました!食べやすく、味もクセがなくて、おいしかったです。
お店の店員さんの対応も良かったなぁ。
そして、リビングストンといえば、ヴィクトリアフォールズ。滝です。
乾季のため水量が少なかったようなのですが、それでもすごい迫力!!
虹もはっきり見えました。
友人はバンジージャンプに挑戦。111メートルもの高さから。すごい勇気と度胸や…。
また、みんなと他のお客さんとも一緒にでザンベジ川をくだるラフティングに挑戦!
日本であれば、救命胴衣はつけるけど、たぶん転覆したりすることは少ないはず。
しかし、ここは違いました。ザンベジ川に飛ばされてなんぼ!の世界でした(笑)
ラフティング中の映像や写真を撮ってくれているのですが、
確かに、転覆したり、投げ出されたりしていると、画面の迫力が違います。
(バンジーもラフティングも撮影スタッフの仕事が素晴らしかった!!撮影うまい!編集も早い!)
サンセットクルーズ。夕日もきれいでした。
リビングストンではいろんな動物にも遭遇。
さる。非常に趣がありますね(笑)
ゾウ
カバ
3日ほどリビングストンで過ごした後、再びルサカへ。
焼き肉とキムチをたらふく食べた次の日、
みんなで、ショッピングモールへ!(2箇所も)
エレベーター、エスカレーター見たの、いつぶりだっただろう…。
思わず写真を撮ってしまいました。
選択肢の多さ、店内のきれいさになんとも言えない感情になり涙が出そうでした。
隣の国なんだけどなぁ。
また、この日は日曜市をやっていて、
ザンビアンの手作り品やかわいいチテンゲ(布)などお土産をGETすることができました。
店員さんもタクシーの運転手さんもみんながしゃべっていたのが英語。
ときどき現地語も混ざるけど、英語がメインでしたねー。
帰路もバスでマラウイへ。
バスの故障などで、出発まで3時間待ちとかチェワ語での会話が聞こえてくるあたりが
ああ、マラウイに帰るんだなーと感じさせてくれました。
今回の旅ではザンビアの隊員にもたくさん会えて、
みんな元気そうだったのが、本当に良かった!!
活動の話も聞くことができて、私も頑張らねば!とパワーをもらいました。
お世話になりました。ありがとうございました!!
一緒にザンビアの旅をしてくれたマラウイの同期隊員のみなさん、
旅行の計画から食事の注文まで本当にいろいろ任せてしまいましたが、
一緒に行かせていただき、ありがとうございました。
サイエンスキャラバン "PICO factory 2013"
今年も学校の休暇期間中を利用して、
理数科教師隊員、青少年活動隊員を中心に
マラウイ各地へ赴き披露する
サイエンスショー"PICO factory 2013"が行われました。
公演の様子は下記URLのブログにみんなで書きました。ぜひ御覧ください。
http://picofactory2013.blogspot.com/
私のブログでは、自分の想いとちょっとした裏話をお伝えします。
今年は昨年に引き続き2年目の参加でした。
昨年は任地に赴任したばかりだったため、お手伝いしかできなかったんですが、
今年は、公演で見せる実験を選ぶ段階やストーリー作りの段階から関わっていきました。
普段、任地では数学だけ教えているので、
理科の実験はあまり詳しくなく、他の隊員と協力して
これまでの公演や実験に関する本を参考にして、実際に試し、
子供の反応を見ながら決めていきました。
実験をあらかた決めた後は、ストーリー作り。
今回は私が担当させてもらいました。
昨年、先輩隊員が作ったものが非常に素晴らしいものだったため、
頭をひねり、ひねり…
ひねっても、すごいストーリーが出てくるわけでもなかったため、
シンプルに実験をつなげて、実際に役者さんに動いてもらって、
付け足したり、やりやすくしてもらったりしました。
今年は青少年活動隊員ともタッグを組み、サイエンスショーの前に、
日本の歌やあいさつを紹介。他の隊員の活動が見る機会にもなり、刺激をもらいました。
北部・中部公演は、チンゴンベ・エンフェニ・チテゼの3公演に参加。
チテゼ公演では、主役をこれまで演じていた先輩から引き継ぎ、初公演。
緊張しましたー。全然周りを見る余裕はありませんでした。
南部・中部公演は、体調を崩してしまい、
後半のミトゥンドゥ・カブドゥラ・ザレカ公演に参加。
公演を重ねるうちに、こう見せるといいとか動作をこうした方が伝わるのではないかと、工夫ができるようになりました。
公演後も現地で実験が再度できるようなアシストは、もうちょっとできたらよかったな。
子どもたちや現地の人との関わりや現地語の習得ももっとしたかった!!
今年も、たくさんの人たちが見に来てくれて、関わってくれてうれしかったな。
マラウイの人も、隊員も、他の国からの訪問者も、JICA職員の方々も。
そして、メンバーがそれぞれ自分のできる仕事をすることで、
楽しくキャラバンを周れたとみんな口々に行っていたことが本当に良かった。
メンバーみんなのいいところを今年もたくさん知ることができ、
協力隊員っていいなと改めて思いました。
来年にもつながるPICOになったのではないかと思います。
任期が変わらなければ、今年が最後のPICO。
「できないと思っていることでも、とりあえずやってみる。」
「自分が不得意なことは、人に頼ってみる。」
こんなことを学ぶことができました。ありがとうございました。
泥棒に入られました…。
本当は、現在他の隊員と協力して巡業している
サイエンスショーに関する記事を書きたいところでしたが、
思わぬ所で事件が発生し、今回はそのことをありのままに書こうと思います。
2013年7月22日、白昼堂々、我が家に泥棒が入りました。
23日の今日、その被害を見に、調整員の方と警備担当の方と一緒に自宅に戻りました。
というのも、サイエンスショー巡業で私はマラウイ北部にいたため自宅にはいませんでした。
PCやお金、銀行のカード等も持ち出していたため、
(もともと大した持ち物もなかったけども。)
大きな被害もなく、命にも別状はなかったのが、不幸中の幸い。
生徒の期末テスト(採点がまだ終わってない)もそのままの形で残っていてよかったー。
被害に遭ったものは、
- 自転車(JICAから貸与のもの)
- 電気クッカー(前任者から引き継いだもの)
- ベッドのマットレス(友人が以前置いていったもの)
と、大きいものばかり。
よくもまあ他の人に見つからなかったもんだよなぁ…。
警備員からの話によると、
夜の勤務の人は、日曜日、朝6時まで働いて異常がないことを確認し、帰宅。
昼の勤務の人は、
日曜日の昼間、教会に行くことを許可していたため、(ここが私の落ち度)
教会に行った後、夕方に勤務に来てみると、侵入された状態を発見。
私や学校の職員に連絡したとのこと。
で、各種方面に連絡がいき、今日の現場検証に至りました。
ここから犯行時間帯は日曜日の朝6時から昼3時ごろまでの間。
しかも、警備員がいない時間を知っている者の犯行か…。
また、侵入経路は、普段警備員がいるグラスフェンスの中のドア。
ドア手前の鉄格子もこんな風にがっつり壊されていました。
(こんな壊し方したら、近所の誰かが気づいてもおかしくない気がするんだけど…
人が日曜日に教会に行っている時間を利用しているとしか…)
寝室の窓ガラスも割られ。(窓枠が頑丈だったらしく、侵入はされませんでした。)
警備員、学校の校長、副校長、警察、JICAの職員とともに現場検証。
その後、警察に行き被害証明書のようなものを書いてもらいました。
(同日、近くの地域で同じような被害に遭った人にも遭遇。計画的犯行?)
現在、近くのロッジでこの記事を書いています。
明日は、家の荷物をまとめ、とりあえず首都に引き上げる予定です。
(家はドアやら鉄格子やらを直したり追加したりするようです。)
家に泥棒が入ったという事実よりも、
泥棒になってしまった人の心や、犯行をせざるを得なかった状況(貧困等)があるという現実を考えると、すごくすごく悲しくなります。
まだ、時間が経っていないせいか、「これも経験のひとつだ!」と割り切れていない自分がいます。
サイエンスショー頑張ろう!と気持ちが入っていたところだったために余計、衝撃が大きいです。
前任者が帰国前(昨年5月)に泥棒被害に遭って以来、2回目の被害というのが、今後生活する上でちょっと怖いところ。
人間が安心して活動的に生きていくためには、
「安全」が最低限かつものすごく大事な要素であることを実感した1日でした。
早く安心して活動したい。
人に不信感を持ったまま接したくない。
マラウイを嫌いになりたくない。
現在赴任中の協力隊のみなさんも、日本にいるみなさんも、
十分身の回りには注意して毎日を過ごしてくださいね!
<おまけ>
こんな時も、広い空とシレ川は元気をくれます。
今日はねこやヤギや月にも元気もらいました。
卒業式に参加しました!
22日、我がマンゴチセカンダリースクールの卒業式に参加してきました。
前日に9時半から始まることを聞き、行ってみたところ…
11時からスタートでした!(笑)
(プログラムによると、11時までは生徒だけ対象で歌やダンスを披露していたらしい。)
始まる前に、1年生と3年生の女子生徒が先生の指導のもと昼食&軽食を準備していました。
生徒が食事を準備するということに、まずびっくり。
日本では普段から料理をする中高生ってあんまりいないよね。
マラウイの子どもたちは、まあよく働くこと、働くこと。えらい!
(と思うのは私が日本人だからでしょう)
マラウイでは手伝える年齢になったら、家族の手伝いをするのが当たり前。
しかも、よく目が行き届いていて、手伝う動作がスムーズ。見習いたいものです。
また、何度見ても、まな板を使わずにトマトや玉ねぎを切っちゃうみんなに、
さらにびっくり。
ホールに生徒入場…する前から、大音量のクラブ音楽。
卒業式というより、卒業パーティという感じ。
紅白の垂れ幕がお祝い意味を表すは日本と一緒なのかー。
生徒入場も音楽に合わせて、生徒が踊りながら入場!(非常に楽しそう)
簡単な挨拶、来客の紹介があって、
メインは、生徒の出し物。
歌!ラップ!ダンス!ポエム!ファッションショー!などなど。
文化祭のステージの出し物に近いかと。
日本の卒業式は厳かに行われるけど、
マラウイはそんな様子zero!泣く場面なんかありゃしません。
生徒たち、それはそれは大盛り上がり!
近所の子供のたちも見に来ます。
特に大ウケしていたのは、マラウイのラジオ番組のパロディ。確かにうまかった!
歌とかダンスに出る生徒、
女の子はドレスや可愛い靴でおしゃれし、男の子はほっとんど腰パン!
おしゃれしたいとかカッコつけたいという思いは万国共通ですねー。
ラップ披露している生徒たち。おもいっきりカッコつけてました。
私が衝撃を受けたのは、何組かの男女が音楽に合わせて恋愛チックなダンス?寸劇?をする出し物。
女の子はせくしーだわ、最後はペアでくっついて退場するわで、
え!?学校現場でこれありですか?!という感じでした。私がTHE日本人なんでしょうねー。うーん。
(女子生徒が男子生徒のボタンをはめてあげてます。はずしてません。日本じゃ考えられないよー。)
ランチタイム。生徒たちと初めて一緒に食事。
今日のメニューはライス・キャベツの炒めもの・チキン・トマトソースでした。
マラウイの学生の中では、結構いいもの食べてる方だと思います。
スプーンがなかったので、手で食べました。(これは結構慣れてきたかも。)
ちなみに、配膳・片付けをするのも生徒が主です。
しかも、仕事がスムーズ!素晴らしい!
その後は、卒業証書授与。(クラブミュージックに合わせて)
各教科や総合の成績上位者は最後に発表され、本や数学セットなどの景品を受け取っていました。
一番成績の良い生徒は、景品の他に、何人かの先生からお金もらってましたよ…?!
(しかも現ナマ)
また、何人かの生徒は、デジカメやタブレット端末で写真を撮っていました…!
マラウイの中でもここにいる子たちは裕福な子どもたちなんだな-と実感。
そして、再び、生徒の出し物(笑)
間に、軽食として、
ジュース2本、マンダシ(まるいドーナツみたいなお菓子)+小さい鶏肉
が出されました。
最後はPTAの方、校長などから挨拶。
ここは、非常に日本と似ていました。
生徒に伝えたいことを長めにお話。
「卒業したら、"dream"を大切にしてほしい。dreamのdは…」
みたいなスピーチがすっごく日本っぽいなーと思いました(笑)
この辺りで午後4時前。けっこう長丁場です。
一旦の区切りとして、ゲストも生徒もみんなでダンス!
こう見るとすごい密度だな(笑)
あとは卒業生よ歌えや踊れやということで、ダンスホールになりましたとさ。
私はセレモニーが一旦終了した所で帰りましたが、
夜8時頃までドンちゃんしてました。元気だなぁ。
卒業式って、
日本だと一定期間の区切りをつけるための式典ということで至極真面目に行われるけど、
他の国の卒業式ってパーティ感覚なんですね。
校長やゲストはどんな顔してるんだろうな-とチラチラ見てましたが、みなさん楽しそうでした。
最後には生徒も先生もゲストも一緒にダンシング。
悲しい要素が本当にゼロ。
これだから、明るい国なのかもなー。
うれしいときでも悲しいときでも歌う、踊る、しゃべる。
そして、誰もが自然に手を差し伸べる。この点は見習いたいところ。
こんなに楽しい卒業式は初めてでした!
マラウイの文化をまた1つ知ることができました。
生徒たちの未来が明るく楽しく幸せなものでありますように!
ひとまず、来週から始まる国家試験頑張れー!
<おまけ>
この前日には、先生たちvs卒業生によるフェアウェルサッカーが行われていました。
いつもかまってくれる、ぽっちゃり体型(失礼)のナミーヨ先生の華麗なプレイに思わず爆笑!同僚の仕事以外の一面が見られるいい機会でした。
近隣の学校を訪問してます!
理数科教師としてマラウイで活動する私ですが、
配属先の学校で授業をするだけでなく、
マンゴチ学区内の学校を訪問しています。
配属校だけでなく、学区内の理数科教育の向上も図るためです。
今年2月から学期期間中に少しずつ訪問して回っていました。
今回は各学校とそこでどんなことをしたか紹介したいと思います。
Nansenga CDSS(2月8日訪問)
(CDSS=community day secondary school。
私の配属されているマンゴチSSに比べて、政府からの補助金が少なかったり、
学校の設備、教員の数が整ってなかったりします。)
電気はありません。(けっこう電気のない学校は多い。)
なので、こんなふうに教室の採光を工夫して、光を取り入れています。
制服が赤いのもなかなかかわいかった!(男子は嫌な子もいるのかなー)
理数科の先生を顔を合わせ、挨拶。
教室にいる生徒に挨拶&自己紹介。
学校の現状を聞いたり、次回の研修会の案内をしたり。
黒板がきれいなことに感動。
ほとんど学校の黒板は木に塗料塗っただけた(たぶん)なので、磁石くっつかないし、
でこぼこしてたり、イタズラっこが尖ったもので消せない落書きがしてあったりするんですが、
ここは滑らかで、すごく書きやすかったです(笑)
Ntonda CDSS(3月1日に訪問)
…しかし、お昼前に到着したら、もうこの日の授業は終わってて、
生徒も先生もいず…。(金曜日はイスラム教の人はお休みのため時数が短縮されているところも多い)
だいたい学校の近くには教員住宅があるので、
学校見せて!とお休みのところ教頭先生にお願い(笑)
快く引き受けてくれるところが、マラウイアンの優しさです。
4学年で100名ほどの小さな学校でした。
スタッフルームもこじんまり。
チャイムはこれ。(マラウイのチャイム好き。学校ごとに違う鉄材だから。)
今度はリベンジ!ということで、5月17日に再訪問。
授業が終わる直前に到着し、授業は見られなかったものの、
先生方や生徒たちとは顔を合わすことができました!
物理化学を教えている先生が、理科の実験器具を他の学校から借りて教えていました!
(各学校に実験器具があまりないところも多く、
器具のある学校のものをシェアすることを勧めています。)
手間がかかることなので、億劫になりがちですが、熱意のある先生でなにより!!
今度は授業見せてもらって、勉強させてもらいますー!
St.Monica CDSS
こちらの学校は、私の配属校マンゴチSSからも歩いて5分なので、
ちょくちょく訪問しています。女子校です。
ここの校長先生(元マンゴチSSの校長先生)クゼンバさんと教員研修会の打ち合わせをさせてもらったり、
4月19日この日は物理化学の授業を見学させてもらったりしました。
Form1の生徒90人に1人で授業するクゼンバさん(しかも実験あり)。すごい。
この日は電球と電池で回路を作って、電流計で測定してみよう!という授業でした。
準備もばっちりで、ああ、こういう授業をどの先生もやってくれれば…!と思う授業でした。
M'pondas CDSS
こちらは、先輩隊員のいる学校です。
同僚が実験器具を借りに伺うなど、いろいろお世話になっています。
4月23日の雨風で教室の屋根が一部吹き飛び、雨が入ってきて、
図書館の本が濡れたり、パソコン・コピー機が壊れたりするなどの被害が。
先日、実際に見て来ましたが、なかなかの被害状況でした…。笑うしかなかったそうです。
濡れた本は、閉じて圧をかけて乾かすとしわしわになりにくいんだよ!
(図書館でバイトしてた時職員の方がそうしてたはず)
くらいしか言えず…。面目ない。
Changali CDSS(5月3日訪問)
裏には小高い山、ちょっと歩くと湖が近いという非常にのどかなところにある学校。
生徒数は約170名。先生は11名。
数学の道具をスタッフルームの壁にかけて、管理していて、
こうしたらうちの学校の道具もあちこち探しまわらなくて済むよっ!!
と大きなヒントを得ました。
挨拶、自己紹介し、授業を見せていただくことに。
生徒と一緒に座って、ベクトルの授業を見学。
授業後は、コメントを交換。
私の英語力がいまいちのため、聞きたいこと伝えたいことが100%言えないことが歯がゆいところ。
校長先生は、学校の先生の数が足りないよう…と漏らしていました。
子どもの数が多い分、先生が足りない学校も多い。
たくさんの教員を養成・採用するも、教員の質があまりよろしくないことも。
"良い教育"ってどうすればたくさんの人に提供できるのか、考えさせられます。
今後も学校訪問を継続して、教員と連携を取って、マラウイの教育を良くしていきたいなと思います。
<おまけ1>
5月3日の学校訪問の帰りのマトーラ(トラックの荷台)
荷物の上から走って追いかけてくる子たちを撮影。
道がまっすぐだからいいものの、このトラック…捕まるところがなくってけっこう怖かった…w
<おまけ2>
5月4日、先輩隊員のいるMpondas(私の住むマンゴチから約4kmのところ)に
なんとマラウイ大統領が来ました…!!!
Mpondasの偉い人がより高い階級に昇進するセレモニーだったそう。
もう、この日はMpondas大騒ぎ!!(前日も大騒ぎだったらしいw)
全住民が出てきてるんじゃないかってほどの盛況っぷりでした。
私も、ミーハーなので、見に行っちゃいました。国の大統領を実際に見られるとはなぁ。
マラウイアンの運動会を見に行ってきました!
5/11に先輩隊員の所属する教員養成校の付属小学校で運動会をやるよ!
とお知らせを受け、
マラウイの子どもたちが運動会?!面白そう!!と思った私は
ワクワクしながら見に行ってきました。
天気は快晴!運動会日和!
(乾季に入ったので、天気の心配はほっとんど必要なし!毎日が晴れ。)
スタンダード7(中学1年生程度の年齢)の子どもたちが、
マラウイの国旗の色である、redチーム・greenチーム・blackチームに別れて、
競技をします。
始まる前に、トウモロコシの粉で各チーム応援エリア作ったり、名札をつけたり。
みんな色のTシャツ等着てきて、気合入ってましたね-。
(色を統一してこれるなんて、マラウイの中でも恵まれてる子たちだねーなんて話にもなりました。)
開会式では、マラウイ方の先生方がピアニカで国歌を演奏。
(日本のピアニカはボランティアのいる各国で大活躍してます。)
開会式の後は【ラジオ体操】(英語バージョン)
これはもうぜひ動画で見せてあげたいっ!!!!
先輩隊員が日々指導してきた結果、マラウイの子どもたちが
両手間隔に開いて、ラジオ体操!しかも、すっごい楽しそうにw
動きもけっこう揃っていて、よーく練習したのが伺えました。
隊員たちもお手本として、みんなの前で体操。
(隊員は訓練中に細かいところまでみっちり教えてもらうので、各動き完璧なんです)
さあ競技開始!
【玉入れ】
まず1つ目は玉入れです。
玉は子どもたちがビニール袋を集めてつくったもの。
試合開始前数にしっかり数えます。
袋はトウモロコシの粉とかが入る丈夫な袋を使用。
スタートの合図とともに立ち上がり、ボールを袋へ!!
時間が来たら、しゃがんでボールのカウントです。
(こういう一つひとつの動きも、何度も練習されていて非常にスムーズでした。)
勝ったチームは、もう歌って踊っての大騒ぎw
応援してたチームも乱入ww
うれしいことをこんなにも表現できるのっていいですねー。
【大縄】
2つ目は大縄。マラウイでもところどころで、
大縄しているのを見かけます。
日本と違うのは、速さ!非常に速い!!!!(いつも歩くの遅いのに!!!!)
引っかかると、「誰だよ-ひっかかったのー」的な空気になるのが日本と一緒でした。
マラウイの子どもたちは非常に跳躍力があると思います。
足のバネが全然違う。マラソンとかもちゃんと練習したら相当速いんじゃないかなー。
【綱引き】
3つ目は綱引き。太い縄がないため、大縄で使った縄を3本束にして使用。
力比べをするマラウイの子たちを見たことなかったんですが、
真剣そのもの!!!白熱した試合を見せてくれました。
手を擦りむいちゃう子まで。(救急セットも用意していた先輩隊員。用意周到です。)
最後は、マラウイの先生方VS隊員で試合!
毎日あの重そうなトウモロコシの粉や井戸で組んだ水を運んでるマラウイアンに
勝てるはずがありません。あっさり負けましたー。
【10人11脚】
最後の4つ目は10人11脚。
まず、デモンストレーションとして隊員で挑戦!
ギャーギャー言いながらもなんとか転ばずにゴールまで到達!
さて、子どもたち。こちらの競技も事前に練習がされていたので、
先生方の指導も子どもたちの整列も非常にスムーズでした。
しかし、やっぱり本番は本気になるもの。転んでしまうチームもありました。
"みんなで協力しないと前に進めないこと"が少しでも伝わったかなー。
競技終了後、マラウイアンの先生がつけてくれていた点数を集計し、
順位発表!!!!
どのチームにも折り紙のメダル(←私作成)が手渡されました。
折り紙のメダルなんかで喜んでくれるかな…とやや不安でしたが、
嬉しそうな表情を見て、安心。作ってよかった-!
照れてる照れてる(笑)
そして、もう一度みんなの大好きなラジオ体操!
最後に、記念撮影
チームgreen!
チームred!
チームblack!
とここまで約2時間ちょっとでコンパクトかつスムーズに行われました。
これも、日々練習を重ねたこと、
マラウイアンの先生方との協力・連携が非常に上手くできていたこと、
子どもたちと良い関係を築いていたこと、
準備を抜かりなく行っていたこと、
などなど、地道な努力があってこその成功。すごいなぁ。
マラウイの先生方の、進行している様子から、
今後同様のことがやりたい!!となったときもこの経験がきっと生きるはず。うん。
自分の活動にも非常に参考になるところばかりの1日でした。
ありがとうございました!